竣 工:1868(慶應4)年 発注者:江戸幕府 設計者:リチャード・P・ブリジェンス 工 匠:二代清水喜助(号:清矩) 所在地:東京府南小田原町(現 中央区)
竣 工:1868(慶應4)年 発注者:江戸幕府 設計者:リチャード・P・ブリジェンス 工 匠:二代清水喜助(号:清矩) 所在地:東京府南小田原町(現 中央区)
江戸幕府は1858(安政5)年に欧米5ヶ国と修好通商条約を結び、横浜・神戸などの開港と江戸・大坂の開市を取り決めた。江戸開市にともない外国人が宿泊できる施設を諸外国が要求するなか、二代清水喜助がこれに応え挑戦した建築が、日本初の本格的洋風ホテル「築地ホテル館」である。 二代喜助は資金調達から施工、明治維新による施主交代も乗り越えて、交易所や日本庭園を備えた延床面積約1600坪の大建築を約13ヶ月の短期間で完成させ、完成後はホテル経営も行った。東京湾に臨む和洋の意匠を巧みに融合した擬洋風建築として知られるその壮観は、文明開化の幕開けを告げる象徴となった。1871(明治4)年に兵部省が買収し海軍機関が使用を開始したが、翌年4月の銀座大火により焼失した。