竣 工:1952(昭和27)年 発注者:日本相互銀行 設計者:前川國男建築事務所、横山構造設計事務所 施工者:清水建設 所在地:東京都中央区
竣 工:1952(昭和27)年 発注者:日本相互銀行 設計者:前川國男建築事務所、横山構造設計事務所 施工者:清水建設 所在地:東京都中央区
敗戦から僅か5年後に着工した本建物は、全溶接鉄骨継手、押出型材によるカーテンウォールなど、日本初の数々の技術的なアプローチがなされた、戦後日本近代建築のマイルストーンである。 設計者 前川國男による「単なる造型的興味からする絵空事ではない建築の、技術的な経済的な前提からの形の追求を今身につけなかったならば、日本の新建築は永久にひとつのファッションに終始せねばならないだろう」(『国際建築』1953.1)という言葉、並びに施工にあたった当社現場主任 森丘四郎による「現場は各部品の組立工場であるという考え方で計画されております。現場施工を出来るだけ簡素化するという事は、建築施工を他の生産工業並に向上させ、近代化する唯一の方法であります」(『清水建設社内報』1952.9)という提言は、今もなお我々の命題であり続けている。