世界平和記念聖堂

世界平和記念聖堂

竣 工: 1954(昭和29)年 発注者:広島カトリック教会 設計者:村野建築事務所、内藤多仲(構造) 施工者:清水建設 所在地:広島県広島市 備 考:国・重要文化財【2006(平成18)年7月5日指定】

1945(昭和20)年8月6日、広島に投下された原子爆弾。世界最初の原爆犠牲者の追悼と平和を祈念する場として本建物は献堂された。発案は、自らも被爆したドイツ出身の主任司祭フーゴー・ラサール神父(後に帰化し愛宮真備と改名)。建築設計競技を行うも、1等該当なしという結果となり、審査員の一人であった建築家 村野藤吾が設計者となった。 現場製作のモルタル煉瓦やプレキャスト部材など手仕事のひたむきな積み重ねは、ラサール神父が『平和記念広島カトリック聖堂建築競技設計図集』序文にて語るように「フエニツクスがいつもその灰から生れかはると同じやうにこの日本古来の宝が新しい日本に清新な姿で復活しなければならない」という言葉を体現する建築づくりである。そしてその精神は、計4度にわたる改修工事においても大切に継承されている。