第一国立銀行(三井組ハウス)

第一国立銀行(三井組ハウス)

竣 工:1872(明治5)年 発注者:三井組 工 匠:二代清水喜助(号:清矩) 所在地:東京府兜町(現 中央区)

横浜における活躍や1863(文久3)年の三圍稲荷内社殿普請を通じて豪商三井家の知己と信用を得ていた二代清水喜助は、東京府兜町の海運橋東詰の敷地に計画された西洋館の普請を任される。これが日本初の銀行建築となった三井組ハウスである。 その設立にかける三井の志は高く、堅実な西洋館建築として施主に提出された二代喜助の当初案は、完成に至るまでに様変わりしていく。華麗な破風を重ねた尖塔や、螺旋階段を備えた八角形の展望台、西洋装飾に散りばめられた三井の家紋など、施主の理想と情熱に応え奮闘した日本大工の工夫と挑戦が、和洋折衷にとどまらない独創性をもってその情熱を今に伝えている。 竣工後、本建築は渋沢栄一が設立に動いた第一国立銀行に譲渡された。