竣 工:1874(明治7)年 発注者:三井組 工 匠:二代清水喜助(号:清矩) 所在地:東京府駿河町(現 中央区)
竣 工:1874(明治7)年 発注者:三井組 工 匠:二代清水喜助(号:清矩) 所在地:東京府駿河町(現 中央区)
海運橋の三井組ハウスを第一国立銀行に譲渡した三井組は、1683(天和3)年から両替商の拠点としてきた由緒ある日本橋駿河町に、新たな銀行建築「為替バンク三井組」の建設を決定する。 着工から一年弱でこれを完成させた二代清水喜助は、落成式に狩衣をまとい、大工や鳶250人余りを先導して近隣を練り歩いたと伝わる。 複雑なコーニス回しやアーチ窓、ラウンドバルコニーなど、第一国立銀行と比較してその造形はより西洋的で洗練されたものとなっているが、当初は西洋型花彫物で計画された屋根頂部の飾りが、シャチホコに置き代わるなど、施主の再挑戦に柔軟に応えた痕跡も随所にみられる。その白亜の姿は重厚な商家の並ぶ日本橋駿河町にひときわ異彩を放ち、東京の名所として長く親しまれた。