日本女子大学豊明図書室兼講堂 (現成瀬記念講堂)および教育学部校舎

日本女子大学豊明図書室兼講堂 (現成瀬記念講堂)および教育学部校舎

竣 工:1906(明治39)年 発注者:日本女子大学校     (現 日本女子大学) 設計者:清水満之助店     (田辺淳吉、北村耕造) 施工者:清水満之助店 所在地:東京府東京市小石川区     (現 文京区) 備 考:文京区・有形文化財 【1947(昭和49)年11月1日指定】

日本女子大学は、元牧師であり教育者でもある成瀬仁蔵により、「第一に女子を人として教育する」という理念のもと、日本初の組織的な女子高等教育機関として1901(明治34)年に創立された。1906(明治39)年に竣工した豊明図書館兼講堂および教育学部校舎は、煉瓦外壁を持つ本格的な洋式建築であった。特に西洋の教会堂を思わせる豊明図書館兼講堂は、ハンマービーム式構造を採用し、引張力を受け持つ陸梁にタイバー(長尺ボルト)を使用した架構形式が特筆される。 1923(大正12)年の関東大震災で教育学部校舎は倒壊したが、豊明図書館兼講堂は被害を受けながらも全損を免れ、外壁を下見板張りへ改修するなどの修復工事を経て利用され続けた。その後、名称も「成瀬記念講堂」に変更され今日まで受け継がれている。