第一相互館

第一相互館

竣 工:1921(大正10)年 発注者:第一生命保険 設計者:辰野葛西事務所 施工者:清水組 所在地:東京府東京市京橋区(現 中央区)

第一相互館は、相互会社である第一生命保険が1921(大正10)年から1938(昭和13)年まで、本社とした建物である。竣工時は東京一の高さを誇り、鉄骨煉瓦造による威風を湛える大正期を代表する名建築であった。低層階への店舗事務所の入居はテナントビルの先駆であり、最新の設備機能を備えた当時最先端のビルとして特筆される。 第一次世界大戦の影響で工事は難航を極めたが、随所に新技術を駆使した念入りな施工の結果、関東大震災にも耐えた第一相互館は、建設に賭けた第一生命の威信を証明した。 戦後、日比谷の第一生命館がGHQに接収されたため再び本社として使用されるなど、半世紀にわたり京橋のランドマークとして親しまれた建物は、1969(昭和44)年に惜しまれつつ解体された。